話題の映画案内: 秋深き 11月8日公開の映画

2008年10月31日金曜日

秋深き 11月8日公開の映画

昭和の関西が舞台の、カップルにオススメの映画。
夫婦善哉の文豪・織田作之助の原作が、面白く、悲しい映画に再現。
終わった後、悲しいはずが、なぜか清々しく、心温まる!
「うちのこと幸せにしてくれて、ありがとう」
「女は男の一途さに惚れ、男は女の乳房に恋した」(パンフレットより)


(C)2008「秋深き」製作委員会

今でもわかりません。川尻一代(佐藤江梨子)が乳癌で死ぬんです。
悲しい話なのに、泣けないんです。
多分、夫・寺田悟(八嶋智人)の妻を思う気持ちが、そうさせたのかな~。
いや、一代も悟を本当に愛してます。

バリバリ昭和の、関西の話で、渋谷天外や山田スミ子が出演する、ベタベタです。
でも悲しいんです。
独身の僕は、こんなに夫婦っていいもんなのか?と思いました。

教師の寺田悟が、ホステスの一代に入れ込みます。
悟は恋をしたことがなく、ストーカーみたいなことをし、実家の仏壇屋からもってきたのか、
位牌をプレゼントして、いきなりプロポーズする。
「うち、今の生活に疲れた。寺ちゃんの奥さんになって、一緒に棺おけに入る」。
したったらずな、スローな大阪弁が耳に心地よい。(サトエリ、ナイス!)。
これはまさしく、純愛だ!
象徴的なのが、近所の神社でのお参り、仲睦まじい自転車の二人乗りなど…。

リッチなホステス生活から、ふつうの教師の妻へ。
生活レベルの違いも受け入れる。
悟の親には内緒で、二人の楽しい新婚生活は始まる。
破天荒な過去、超あかるい性格の一代と、奥手で不器用で、やきもち焼きの悟。
「てらちゃん、私のおっぱい好き?」「あぁ、好きやで~。」

一代は胸に痛みを覚える。
病院で検査を受け、乳癌を告げられるが、悟には言い出せない一代。
明るく振舞う一代に目頭が熱くなります。

ある日一代は、「私のおっぱいなくなるかも知れへん」と告白する。
悟は近くの生國魂神社にお百度参りを続ける。
癌に効く薬やきのこ、ツボに手を出す悟。それらは高額で、悟は借金を背負う。

ストーリーの合間に、ベタな場面が散りばめられ、この映画の個性が際立つ。
死んだ後、一代の行動が悟の父親から知らされることに注目して欲しい。
おそらく、この映画を観た後、悲しいだけではない、すがすがしい気持ちになれるはずだ。
映画を観たいあなたには、一度公式ページを訪れてもらいたい。

【キャスト】
矢嶋智人、佐藤江梨子、渋谷天外、山田スミ子、赤井英和、佐藤浩一ほか
【公式ページ】
http://www.akifukaki.com/
【予告編】

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