話題の映画案内: 9月 2008

2008年9月30日火曜日

ゲットスマート 10月11日公開の映画

007とはちょっと違う、これは笑えるスパイ映画。
アメリカンジョーク満載、スパイ映画のパロディは、
ジョークのわからない日本人もオモロー!


(C)2008VILLAGEROADSHOWFILMS(BVI)LIMITED


主役を演じるスティーブ・カレルは米国の有名コメディアン。
彼は製作総指揮を務め、この作品を80%がコメディー、20%がアクション、
15%が感動、35%がロマンス…。その魅力は100%を超える!という。

米国諜報機関「コントロール」は、犯罪組織「カオス」から世界平和を守る秘密組織。
カオスはロシアを中心に、核兵器・放射能物質を売買する。
ある日、そのカオスにより、コントロールの本部が襲撃にあう。
目的は、コントロールのエージェントの素性を知り、彼らを暗殺することだった。
コントロールのエージェントは一人ずつ暗殺される。
だが、コントロールは報復のため、素性の知られていない二人のチームを組織する。
一人は整形手術を終えたばかりの美人エージェント99(アン・ハサウェイ)。
もう一人は、エージェントに志願していた分析官・マックスウェル・スマート(スティーブ・カレル)。
マックスウェルは元分析官だっただけあって、背も低く、迫力、エージェントらしさに欠ける。

二人はカオスのアジトを目指し、取引の行われるモスクワに向かう。
夫婦を装った移動の飛行機の中で、もめる二人。
命をかけるこの仕事で、99は新人エージェントマックスウェルを信用していないのだ。

モスクワに着き、二人はカオスのアジトのひとつパン屋に内偵に入る。
そこでマックスウェルは、核の原料となる化学粉末を発見する。
そして作業員をつけ、パーティーの開かれている豪邸に潜入する。
屋敷の主はカオスのボス。美貌を活かし、99は悪玉のダンスのパートナーになる。
ダンスははちゃめちゃ。
セレブを集まる美男・美女も横目に、マックスウェルは太った女性をパートナーに選び、
99の二人とダンスを競う姿が笑える。

情報を入手後、二人は屋敷を出て、再び屋敷を調べるため地下から潜入。
豪邸内では首尾よく、書斎のパソコンでさらなる情報を入手するが、つかまってしまう…。

ここまでは普通のスパイ映画のようだが、随所にアメリカンジョーク、ギャグが散りばめられている。
通常のアメリカンジョークはわかりにくいが、映像も・ジョークも日本人にとてもわかりやすい。

後半、二重スパイの容疑を掛けられたマックスウェル、99と深い中だった
筋骨隆々のスーパーエージェント23(ドウェイン・ジョンソン)のどんでん返し。

最後には、事件を解決し、99がマックスウェルの知性と誠実さにうたれ、
二人がいい仲になっていくハッピーエンド。
スパイもののアクション映画だが、残酷なシーンはなくマヌケなマックスウェルが笑える秀作。

【キャスト】
スティーブ・キャレル、アン・ハサウェイ、ドウェイン・ジョンソン、アラン・アーキン
【公式ページ】
http://wwws.warnerbros.co.jp/getsmart/
【予告編】

2008年9月26日金曜日

バイオハザード ディジェネレーション 10月18日公開の映画

今回のバイオハザードはフルCG長編作品だって。
前半空港での救出作戦は、ゲームの映像を思い出す。
歩いているときの肩の揺れ方、扉から突然襲ってくるゾンビ。
ストーリーはバイオテロを阻止する、前回までを引き継ぐ。
(C)2008 カプコン/バイオハザードCG製作委員会

過去の作品は、ミラ・ジェヴォヴィッチが主演の実写で、
リアリティが高かったが、今回はCGのみの作品となりゲームと近くなったと、
プロデューサー小林裕幸氏は語る。
CGといっても、人の皮膚感・動きは微妙だが、景色や物体、建物などは、
実写のようなできばえ。通常の映像は35ミリのフィルムに焼きなおすらしいが、
本作はDLP映像でデジタルそのままの鮮明な映像が見られる。

前回のラクーンシティーで起きたアンブレラ事件。
製薬会社アンブレラが作ったt-ウィルスは生物を凶暴化する効果があった。
このウィルスが町中に感染し、住民がゾンビ化したため、
米国政府はミサイル攻撃により、ラクーンシティーは消滅した。

この事件から7年後。バイオテロが発生。
テロリストはt-ウィルスを手に入れ、ラクーンシティー消滅の真相を、大統領自ら
公表するよう要求する。

アメリカ中西部の空港内でゾンビ1体、着陸した飛行機の乗客全てがゾンビ化していた。
大統領は直轄のレオンに事態鎮圧に向かわせる。
バイオテロ・薬害被害者の救済を行うNGO組織に所属するクレア。
地元警察特殊部隊のアンジェラ・ミラーなどがゾンビ撃退と、背後にある黒幕を追う。
さて結末は、どうなる??

この映画は公開が10月18日から2週間、劇場も限定。
(東京:新宿ピカデリー、名古屋:ミッドランドスクエアシネマ、大阪:梅田ブルク7)
ゲーム・映画ファン、スリラーファン必見の映画である。
なお、カプコムからゲーム「BIOHAZARD5」が2009年3月に発売予定。

【公式ページ】
http://www.biohazardcg.com/


【予告編】

2008年9月16日火曜日

ハンサム☆スーツ 11月1日公開の映画

疲れているとき、何も考えずに笑いたいときお勧めの映画。
とにかく笑える。話は簡単。
ブサイクな大木琢郎が、ハンサムスーツを着ると、
メッチャ男前の光山杏仁に変身するのだ。
男前は世間からの扱われ方がちがうんやな~。
(C)『ハンサム★スーツ』製作委員会

下町の定食屋を営む大木琢郎(ドランクドラゴン塚地武雄)は、友人の結婚式に行くため、
スーツを買いに洋服の青山に行く。
そこで、中條きよし扮する白木店長に「ハンサムスーツ」をススメられた。

ぶくぶくの真っ白なスーツを着ると、すらっと背が高くなり、顔は二枚目、声まで男前。
だって、谷原章介になるんやから!
これを着れば、街を歩くだけでも、女の子が振り返り、周りに寄ってくる。
ある日街を歩いていると、タレントプロダクションの社長神山晃(伊武雅刀)に声を掛けられ、
モデルデビュー果たしてしまう。

定食屋をしながら、二枚目生活、モデルの仕事までこなす琢郎。
このハンサムスーツには弱点があった。
それは、水にかかるとふやけてもとの自分に戻ってしまうのだ。

話は展開し、水に濡れても大丈夫なスーツを洋服の青山に買いに来る琢郎。
意気揚々と水にも強いスーパーハンサムスーツを手に入れた。
しかし、このスーパー一度着ると元に戻れなくなる。

なぜ最後にスーパーハンサムスーツを手放す決意をするのか??

【キャスト】
谷原章介、塚地武雅、北川景子、佐田真由美、大島美幸、池内博之、本上まなみ ほか
【公式ページ】
http://handsome-suits.com/
【予告編】

レッドクリフ 11月1日公開の映画

レッドクリフ。それは中国史上あの有名な208年赤壁の戦い。
歴史・三国志ファンにはたまらない作品。
みどころは、諸葛亮孔明と周瑜という2大軍師の活躍、
アジア(日中台韓)の共同制作による壮大な映像

(C)BaiXiaoyan

物語は劉備率いる蜀が中原を追われるところから始まる。
仁義に厚い劉備をしたって、農民が一緒に逃げる。
敗走する中、諸葛亮孔明は江南の覇者孫権との同盟を劉備に進言する。
後がない劉備は、諸葛亮の言うとおりに、彼を孫権のもとへ派遣する。

呉では魏の快進撃に、文官が孫権に争いを避けることを進言していた。
諸葛亮は、孫権が兄と慕う周瑜に接近。
ここで中国史上2大軍師が出会うことになる。

初めは諸葛亮に猜疑心をもつ周瑜だが、諸葛亮の聡明さと熱意に打たれ、
蜀との同盟に興味を抱き、孫権に提案する。

曹操の魏は80万の大軍に対して、蜀呉連合軍はたったの5万人。
しかし、天下の軍師を前に、諸葛亮は魏の軍勢を奇策に掛け、撃破してしまう。
周瑜にトニー・レオン、諸葛亮に金城武、架空の武将・甘興に中村獅堂、
周瑜の妻・小喬に台湾のトップモデル・リン・チーリンを起用し、100億円を投じた
この映画は、“M:I-Ⅱ”のジョン・ウーがメガホンを取る!
来春の後編を併せて2部大巨編の幕が上がる!

【キャスト】
トニー・レオン、金城武、チャンフォンイー、チャン・チェン、中村獅童、ヴィッキー・チャオ ほか

【公式ページ】
http://redcliff.jp/index.html
【予告編】

ウォンテッド 9月20日公開の映画

アクション、カーチェイス、ハリウッド好きにお勧めの映画。
かなりハードな映像で、どんでん返しのストーリーもある秀作。

(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.



ただのサラリーマンウェズリー(ジェームズ・マカボイ)は、ある夜、スーパーマーケットで、セクシーなフォックスと出会う。
いつもなら、追いかけても気にしないような美人・フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)が話しかけてくる。
こりゃおかしい。でも男って気づかんのやね。

暗殺組織フラタニティの一員であるフォックスは、これまた組織の優秀なウェスリーの父が、昨日何者かに殺されたと告げる。最初ウェスリーは取り合わない。なぜんら父は幼い頃に死んだはずだから。

1を殺して1,000を助ける。
優秀な父の血を引くウェスリーをフラタニティの一員にするため、彼女が近寄り、ウェスリーは組織に入ることになる。なぜなら、組織から父の貯めていた大金を手にしたから。

組織は街の外れの工場をアジトに、訓練を行っていた。
ナイフの達人、銃の達人、どんな怪我をしてもすぐに治る温泉…。

ウェスリーは短期間で特殊な訓練を受け、すべての暗殺技を習得。父を殺した奴と戦うために。
カーチェイスや、ビルを飛ぶシーン、放った弾丸が曲がるシーンなど、スリルと興奮の連続。
物語の最後には、思いも寄らない展開が待っている!

【キャスト】
アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、ジェームズ・マカヴォイ、テレンス・スタンプ他
【公式ページ】
http://www.choose-your-destiny.jp/
【予告編】

おくりびと 9月13日公開の映画

納棺師という職業を通して、人の死と主人公・大吾を取り巻く人間模様。
ロケ地山形の景色も素晴らしく、さすがは“
ザ・松竹映画”。
おすすめしたい1本です。

(C)2008 映画「おくりびと」製作委員会




納棺師は、死んだ人を拭き清め、衣装を着せ、化粧を施し送る人。

映画で初めて知った職業。
この職業にスポットを当てた映画を薦めたのが、主演の本木雅弘さんらしい。
物語は、東京で、オーケストラの一員としてチェロ奏者をしていた大吾(本木雅弘)が、楽団の倒産により、ふるさと山形県に帰ることから始まる。
大吾の嫁・美香(広末涼子)とともに、今は誰も住んでいない大吾の実家での生活が始まる。

実質労働わずか、高級保証!のNKエージェント。
面接に行った大吾は社長の佐々木(山崎務)に気に入られ即採用。
だが、仕事の内容は思いもよらないものだった。

美人のニューハーフ、こどもを残してなくなった母親、ルーズソックスが履きたかったおばあちゃん…。
いろいろな人を送るが、この仕事についていることが、美香や近所の幼なじみに疎まれる。
でも、ある事を境に、みんなが気づく。
みんないつか、おくられびとになることを。

松竹映画らしい、日本の景色と日本人の心を描く映画。
それぞれの送り方があるが、人の死を通して見る人間模様。
かなりいい内容、おすすめです。

キャスト
本木雅弘、広末涼子、山﨑努、余貴美子、杉本哲太、峰岸 徹、山田辰夫ほか
公式ページ
http://www.okuribito.jp/

【予告編】

ホームレス中学生 10月25日公開の映画

2007年のベストセラーのひとつで、
お笑い芸人・麒麟の田村が書いた同名小説の映画化。

笑いあり、涙ありを想像してたけど、涙の方が圧倒的に多かったな~。

(C)2008「ホームレス中学生」製作委員会


舞台は夏休み前日のシーンから始まる。
田村裕(小池徹平)が家に帰ると、様子が変。
家財道具がみんな家の前に出されてる。

玄関まで来ると、差し押さえのテープが貼られ、家に入れない。
そこへ高校生の姉(池脇千鶴)、大学生の兄(西野亮廣)、最後に親父(イッセー緒方)が帰宅。
何もわからない兄弟に親父がひとこと。
「残念ではありますが、家の中には入れなくなりました、解散」。と言って、去ってしまった。

それから家族ならぬ、兄弟会議。「どうしよ…」
裕は強がってか、迷惑を掛けたくないのか、「僕は友達のところに泊まる」

行くところもない裕は、近所の公園のうんこの形をした滑り台を寝床にする。
近所の小学生との縄張り争い、トイレもなく木陰で用を足すなど、ここで笑いが。

今どき食べ物がなく、水飲んで紛らわせたり、草食べたり、あげくダンボール食べるんやで。

その後の展開は、幼い頃死んだ母親(古手川祐子)、家族の思い出が泣かせてくれる。
腹をすかせた裕が友達の家にご馳走になりに言ったときの、田中裕子や宇崎竜堂が泣かせる。
いい話やないの。
民生委員のいしだあゆみは、兄弟3人が住める家を手配してくれ、家賃も出世払いやって。
感動、感動。こんな大人にならなあかん。
あぁ~、久しぶりにええ涙出たわ、という作品。

ロケ地は大阪・豊中、沖縄、神戸の須磨・垂水など。
公開の時期に「ホームレス大学生」が出版されるようです。

【キャスト】
小池徹平、西野亮廣、池脇千鶴、イッセー尾形、黒谷友香、宇崎竜童、古手川裕子、いしだあゆみ ほか
【公式ページ】
http://homeless-movie.jp/index.html
【予告編】

容疑者Xの献身 10月4日公開の映画

この映画はしびれた~。いち押し。
推理サスペンスというより、愛の映画。
異性への愛、親子の愛、友情などなど。
自分をここまで犠牲にできるのか、それは良いこと?
という疑問も出てくるじゃなかろうか?

(C)2008フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社

最初に殺人シーンからはじまるねん。
殺された奴が悪い。見ていて無茶苦茶不愉快だった。

そこでやってくる刑事が内海薫(柴崎コウ)。
オリジナル小説ではいなかったキャラクターらしいよ。
(オリジナル小説「容疑者Xの献身」は東野圭吾が直木賞を取った作品)

犯人探しに悩む内海は、物理学者・湯川学(福山雅治)に相談する。
湯川は言う。「物事は必ず科学的に証明できる」。

ここで、犯人をかばうのが、かつて湯川が天才と認めた数学者・石神(堤真一)。
彼は、被疑者をかばい、天才ならではのアリバイを授け…。

意外だったのは、石神が本当は悪いやつ?というシーン。
やめてくれ~。そんな映画見たくない~。と心で叫んだ甲斐があったのか、
石神は本当にいいやつだった。
本当に、犯人をかばうために、自分を犠牲にしたうえ、理解できない事件まで起こす。

でもね、人間の愛に感動した~。
湯川の解くトリックは何か、真実の愛とは何か、世の中の大人たちに是非見てもらいたい。

【キャスト】
福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一ほか
【公式ページ】
http://yougisha-x.com/
 
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