話題の映画案内: チェンジリング 2月20日公開の映画

2009年1月10日土曜日

チェンジリング 2月20日公開の映画

息子を思う母の内面、組織的な汚職の実話を描く
行方不明の息子を案じる母
捜査ミスを隠蔽し、批判するものを隔離する警察
その暗部を告発しようとする長老教会

クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演


(c) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

1928年のロスアンゼルスで起きた、悲しい真実の物語。
クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、息子ウォルターと二人暮し。
ある日仕事から戻ると、ウォルター(ガトリン・グリフィス)がいない。
警察に電話すると、
「子供の失踪は取り合わない。朝までに90%以上戻ってくる。」

失踪から5ヶ月後、警察から「ウォルターを保護した」との連絡がある。
警察はマスコミを集め、親子の再会と警察の功績をアピールした。
しかし、クリスティンは、自分の子供ではないと主張する。
市警のデイヴィス(コルム・フィオール)は、
「興奮のため、自分の子供がわからない」といい張る。
当時のロサンゼルスは、秩序が悪化、警察の評判は失墜していた。
翌日の新聞には、この再会のニュースが、感動的に掲載された。

クリスティンは、子供を連れて帰り、暮らし始める。
子供は自分がウォルター・コリンズだというが、身長も低く、割礼の跡まである。
クリスティンは、デイヴィスに何度も人違いを訴え再捜査を依頼するが、受け入れられない。

業を煮やした彼女は、歯科医や学校の先生から、ウォルターではないという証言を得た。
その後、新聞記者に息子の人違いを話したのだった。
この新聞記事により、話が急展開する。
警察の腐敗を追求する、長老教会のグスタブ・ブリーグレブ(ジョン・マルコヴィッチ)からの電話。
彼はクリスティンに、真実を暴くため警察と戦うなら、協力することを申し出た。
彼女は「警察と戦うのでなく、息子を無事に取り戻したい」と答える。
名誉を傷つけられた警察は、口を封じるため、彼女を精神科の病院に入院させる。
そこは、警察を批判する人が収容される強制収容所だった。
医師・看護士など全てが警察の思うがまま。
反権力的な行動をすると、治療と称した拷問が行われていた。

一方、ヤバラ刑事(マイケル・ケリー)は通報を受け、
ゴードン・ノースコット(ジェイソン・バトラー・ハーナー)の農場に向かう。
そこで、不法入国のため1人の少年を確保した。
少年から呼び出されたヤバラは、衝撃の事実を聞く。
農場では、誘拐してきた子供が惨殺されていたのだ。
さらに、この少年はウォルターの顔も覚えていた。
クリスティンのいう息子の人違いは、事実だったのだ。

その後、二つの裁判が始まる。
教会の紹介による敏腕弁護士の協力により、警察の不正への追求。
同時に、牧場での少年殺人事件の裁判が進行する…。

警察が組織ぐるみで、事実を隠し、悪事まで働いたということ。
精神科病棟では、警察とトラブルを起こした女性が収容された。
警察に不利になる発言は、口封じの拷問が執行された。
警察の傲慢により、弱者が押しつぶされ、事実が隠蔽されたのだ。
しかし、正義を守る教会、不正の表面化後の市民のパワーは凄い!
市役所(警察前?)を取り囲んで、デモを見せつける。

主演のアンジェリーナ・ジョリーは、
私生活でもブラッド・ピットとの間に子供をもうけ、養子を育てながら、
国連難民高等弁務官事務所の親善大使として活躍している。

なお、チェンジリング(changeling)とは、取り替えられたこどもをいう。

【キャスト】
アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、エイミー・ライアン、コルム・フィオーレほか
【公式ページ】
http://www.changeling.jp/
【予告編】

0 件のコメント:

 
新作映画情報「映画生活」 映画のまぐまぐ!~話題の最新作から不朽の名作まで、役立つ映画情報が満載のメールマガジンを紹介! にほんブログ村 映画ブログへ 【人気ブログランキングへ】 【邦画生活 日本映画 批評サイト】 ブログランキング【くつろぐ】 ★前田有一の超映画批評★ 【映画リンク集-シネマメモ】