話題の映画案内: チェ 39歳 別れの手紙 1月31日公開の映画

2008年12月8日月曜日

チェ 39歳 別れの手紙 1月31日公開の映画

キューバ革命、コンゴ遠征に続くボリビアの解放
あえて彼を擁護するなら、人民を解放するために生きたということ
圧倒的ボリビア政府軍に対して、ゲリラは孤立・無力
彼が残したものとは、一体何だったのだろうか?

(C) 2008 Guerrilla Films, LLC - Telecinco Cinema, S.A.U. All Rights Reserved



1965年、チェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、さとうきび畑の視察に行くといい姿を消した。
行方がわからない中、カストロ(デミアン・ビチル)は公の場でチェから届いた手紙を披露する。
「世界の他の国が僕のささやかな力を必要としている。」
「君はキューバの責任者だからできないが、僕にはできる。」
「別れのときが来た。」

彼はキューバでの大臣の地位や市民権を捨て、ボリビアの民を救う闘いに出た。
変装し、“ラモン”を名乗り、家族と最後の食事をする。
子供たちは、自分の父にさえ気づかなかった…

ボリビア革命の後のバリエントス大統領の独裁により、ボリビアの農民は苦しい生活をしていた。
そこで彼は、“ラモン”のまま、ひそかに同志を募り、着々と武力闘争の準備をした。
キューバと違い、準備や支援が足りなかったのではなかろうか?
共産党の代表・モンヘ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)と会い、協力を断られてしまう。
なぜなら、共産党は話し合い・ストライキなど平和裏での解決を望んでいたから。

農民・市民を解放するという大義を説くが、農民たちは政府軍に与してしまう。
ゲバラの存在を消したことが災いしたのか?
市民からの理解は得られなかった。
親アメリカ政策を取る政府軍は、アメリカの強力な援助を取りつける。
ゲリラ同志の不用意な行動もあり、ゲリラの動きが察知され、徐々に切り取られていく。
圧倒的な戦力の差により、追い詰められるゲリラ部隊とチェ。
最後は山あいの、渓谷にいるところを、あっさりと捕まってしまう。

この2作目では、よくある英雄は登場しない。
今なお、ゲバラが英雄として崇められるのはなぜか?
裕福な家庭で育ち、医師であり、アルゼンチン人の彼はなぜ3つの闘いに参加したのか?
それは南米の歴訪中に出会った、ボリビア革命やグアテマラ革命、
帝国主義に苦しむ市民の抵抗の姿なのかもしれない。

【キャスト】
ベニチオ・デル・トロ、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、コアキム・デ・アルメイダほか
【公式ページ】
http://che.gyao.jp/
【予告編】

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